目(眼、め)とは、明暗、物質の形状・色などを捉える感覚器官であり、光受容器である。基本的に、光の反射板にあたる構造と、光を感じ、その情報を興奮として視神経に伝える細胞(視覚細胞)から出来ている。ここから受容される刺激による感覚を視覚という。反射板の上に視覚細胞が並べば、ここで光の方向が分かり、視覚細胞の並んだ面を網膜と呼ぶ。光の入り口を狭めることで、ピンホールカメラの原理で網膜上で像が結べるように調節している。そこに光の入り口にレンズや絞りをつければ、更に性能が上がる。多くの発達した動物は、頭部に複数の眼を持つが、左右一対の例が多い。ただし様々な例があり、偶数個とは限らず、たとえばセミは5(複眼2と単眼3)つ持つ。
無脊椎動物の眼
ほとんどの動物は、なんらかの光を感じる器官を持つ。
目以前の光受容器
生活の上で特に物を見分ける必要のない動物は、光の有無やそのおおよその方向だけ分かれば充分なので、目という器官は発達しない。例えばミミズは、体の表面に光を感じる細胞が点在するだけである。また、原生生物にもミドリムシのように光受容器を持つ場合があるが、当然ながら目のような構造はない。これらはあわせて眼点(がんてん)と呼ばれる。
複眼は、数千本から数万本のそれぞれ同一の構造を備えた個眼の集合体である。細長い個眼が球の一部を構成するように配列されることで、複眼を構成している。個眼は外層から個別のレンズ、円錐晶体、視細胞層から成り立つ。他の個眼に入った光が漏れでないよう、個眼同士は光を通さない隔壁で分たれている。視細胞層はミツバチの場合、外部からの光を直接受ける中心の感棹と周囲に8つ並ぶ光受容細胞からなる。光受容細胞はミツバチの場合、紫外線に最も高い感度をもつもの2つ、青に感度を示すもの2つ、緑に感度を示すもの4つから成り立つ。レンズを小さくすることで焦点距離を短く出来るため、体のスペースがほとんどない小さな生物に適した構造である。
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